ポケモンカードのイラストについて

ポケモンカードゲームのイラストで大切にしている3つのこと
◎ 初めてポケモンカードのイラストを描く際に気を付けたいポイント

はじめまして、株式会社クリーチャーズでポケモンカードゲームのアートディレクションを担当している古閑謙一と申します。この度は、ポケモンカードゲーム イラストグランプリに興味を持っていただき、ありがとうございます! ここでは、ポケモンカードゲームのイラストのコンセプトや、大事にすべきことについてお話しいたします。

古閑謙一

ポケモンカードゲームとは

ご存知のかたもいらっしゃると思いますが、改めてポケモンカードゲームについて説明いたします。ポケモンカードゲームは、ゲームソフト「ポケットモンスター」シリーズの「対戦」をカードで再現した、日本発祥としてはいちばん歴史のあるトレーディングカードゲームです。カードにはそれぞれ効果があり、自分の好みに合わせてデッキ(※1)を構築する楽しみや、そのデッキを使って相手と戦略的なバトルを繰り広げる楽しみがあります。

カードイラストは、遊びの中でポケモンの世界観を感じてもらうにあたり、非常に大きな役割を担っています。
また、そのクオリティは国内外問わず広く認められており、世界中にカードコレクターが多く存在するほどです。

※1…デッキとは、プレイヤーがゲームをするために組まれたカードのセットのこと。ポケモンカードゲームでは、60枚でデッキを構築する。

ポケモンの生態や生活が想像できる

それでは、早速、「ポケモンカードゲームのイラストで大切にしている3つのこと」について話させていただければと思います。
まずポケモンについてですが、基本的には、カード1枚に描くポケモンは1匹としています(ポケモンが2匹描かれるTAG TEAM GXなどの例外もあります)。ポケモンカードゲームは対戦するだけではなく、コレクションとして楽しめる「ポケモン図鑑」という側面も持っているので、ポケモンの名前や見た目をしっかり伝える必要があるからです。

また、バトルのイラストが多いだろうと思われるかもしれませんが、実際は様々なバリエーションがあります。それぞれのポケモンが生活しているシーン、例えば遊んでいたり、のんびりしていたりなど、ポケモンたちの生態や性格を伝えるようなイラストも多くあります。

「ニャース」 イラストレーター:姫野 かげまる

「ニャース」 イラストレーター:姫野 かげまる
ポケモンカードゲーム サン&ムーン 拡張パック「闘う虹を見たか」収録

そのようなシチュエーションに対する説明文があるわけではないので、公認イラストレーターは受け手側に想像してもらえるように、とても大事に考えてイラストを描いています。そのため、応募者の方にも、ポケモンたちの個性が伝わるように、高さ、重さ、性格、暮らしなどをイメージして、頭の中でストーリーを作って描いていただければと思います。
加えて、ポケモンの世界には、我々の住む現実世界の動物や文字は基本的には存在しませんので、その点も描く際には気をつけていただければと思います。

カードサイズを意識した描き込みと配色がポイント!

描きはじめるときの取っかかりとして、カードのイラストサイズを想定して描いていただくと良いと考えています。イラストサイズは原寸で、横54mm×縦34mmになりますので、あまり複雑に描き込みすぎても、実際のサイズでは伝わらない部分もあります。
丁寧に描く部分と、大胆に描く部分をうまく描き分けることで、カードのイラストとして引き立たせることができます。

「アローライシツブテ」 イラストレーター:有田 満弘

「アローライシツブテ」 イラストレーター:有田 満弘
ポケモンカードゲーム サン&ムーン 拡張パック「覚醒の勇者」収録

ポケモンの大きさと背景のバランスも大事です。このバランスの微妙な差によって、イラストから伝わる印象が大きく変わります。ポケモンを大きく描けば、そのポケモンの詳細を伝えることができますし、背景がしっかり描かれていればストーリーが見えてきます。

さらに色のバランスも重要です。例えば青いポケモンの場合、背景は青い海ではなく少し緑に寄せた色にするなど、ポケモンが引き立つように意識した配色は効果的です。

「フシギソウ」 イラストレーター:斉藤 コーキ

「フシギソウ」 イラストレーター:斉藤 コーキ
ポケモンカードゲーム サン&ムーン 強化拡張パック「ひかる伝説」収録

求められるのは「自分らしさ」と「ポケモンらしさ」のバランス

ポケモンカードゲームには、様々なイラスト手法があります。デジタル、アナログの違いはもちろん、水彩、油彩、2DCG、3DCG、色鉛筆、クレヨン、フィギュア、あみぐるみなど、それぞれのイラストレーターが多種多様な手法でイラストを描いています。

すべてをきれいに描くのではなく、あえてある程度の筆の運び(動き)を感じさせることでイラストが生きてくることもあります。

いろいろとポイントをお伝えしてきましたが、描き方に正解はないと考えています。皆さんの「自分らしさ」をぜひ発揮していただきたいです。「自分らしさ」を出しながらも、「ポケモンらしさ」も大切にして描いていただければと思います。簡単なことではありませんが、公認イラストレーターには必要な力だと考えています。

今回は「ポケモンのいる風景」がテーマです。街や自然の中にいるポケモンたちの生活がどのように描かれるのか、楽しみにしています。ポケモンカードゲーム公認イラストレーターを目指して、がんばってください!

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